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目に見えないもの。 [ばろん]

数年をかけてゆっくりと、

ばろんの両眼は白い濁りが深くなった。




この夏、その濁りに朱が差し、

ばろんの左眼は大きくなった。




網膜剥離だった。




ばろんの左眼はもう何を映すこともなく、

右眼の濁りは淡々とその白さを深めていく。





もう、ばろんに私たちの顔を見てもらうことはできない。

ばろんの好きな芝生のある風景も水辺の様子も見せてあげられない。





ばろんに伝えられるだろうか。




あなたのまわりの素晴らしい世界を。

私たちがどんなにあなたを想っているかを。





この手で、

声で、

においで。





伝われ。





「ここにいるよ、ばろん。だいすきだよ。」




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もも

ばろん、お目目見えなくなってきてたんだね。

でも、minorinさん

ばろんは、臭いで解ってる。
優しいお手手で解ってる。
皆んなの声で解ってる。

フワフワの毛にそよぐ風も、
緑の萌える匂いも、
枯れ葉の匂いも、
水辺の匂いも、

そして、どんなに皆んなに愛されているかも。
by もも (2015-11-14 22:14) 

minorin

ももさん、ありがとうございます。

ばろんはあるがままを受け入れているようです。
むしろ、ばろんにもう私たちの姿を見てもらえないのだ、というショックが人間側に大きくて...。

今までよりたくさん声を掛けたり、スキンシップを図ったりと心掛けてるのですが、やりすぎなのか少々迷惑そうなときも(苦笑)
加減が難しいですね。

見えてても見えてなくてもちゃんとわかってるからいいよ、ってことなのかもしれません。
by minorin (2015-12-22 00:01) 

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